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殺人事件の時効廃止で、冤罪多発か
以下は、公訴時効:殺人での「廃止」などを法相に答申 法制審 - 毎日jp(毎日新聞)より。
公訴時効:殺人での「廃止」などを法相に答申 法制審

 法相の諮問機関・法制審議会は24日の総会で、殺人罪の公訴時効を廃止し、人を死亡させたその他の罪で現行の倍に延長する刑事訴訟法改正の要綱を決定し、千葉景子法相に答申した。政府は3月、法案を国会に提出する。

 過去の事件でも時効が完成していなければ適用対象となる。今国会で成立すれば、八王子市スーパー強盗殺人事件(95年7月)や、東京都葛飾区の上智大生殺害事件(96年9月)などの時効は廃止される。

 これらの事件を視野に諮問から4カ月でのスピード答申となった。政府がまとめた法案概要も答申通りの内容で、施行を公布と同日とした。

 一方、民主党は昨年、「悪質な重大事件に限り中断を認める」との案を示した経緯もあり、党内には一部で反対論も残る。法務省政務三役は、与党議員を対象に開く政策会議で複数回説明しているが、依然理解は得られていない。

 また、同日、刑の一部を執行猶予する制度を盛り込んだ刑法改正と、保護観察期間中にゴミ拾いなどの社会奉仕を義務化する更生保護法改正の要綱も答申された。【石川淳一】

 ◇「早急に立法を」犯罪被害者の会・岡村代表幹事

 答申を受け全国犯罪被害者の会(あすの会)代表幹事の岡村勲弁護士は24日、東京・霞が関で記者会見し「今も刻一刻と時効が迫っている被害者がいる。早急に立法することが必要だ」と話した。

 岡村弁護士は「被害者の処罰感情は時と共に増幅し薄れることはない。時効は加害者の逃げ得を許し、正義に反する」と強調。人を死なせた罪だけではなく重い障害を残す傷害罪についても時効を廃止すべきだとの考えを示し、「今後の課題としたい」と話した。

毎日新聞 2010年2月24日 20時13分(最終更新 2月24日 20時23分)
この毎日新聞の記事は、答申の内容の説明に加えて
<被害者の処罰感情は時と共に増幅し薄れることはない。時効は加害者の逃げ得を許し、正義に反する
といった発言なども載せ、殺人事件の時効廃止を歓迎するかのような論調だ。

そして、恐ろしいことに、ネット上の殆んどの記事が、答申の内容説明のみか、殺人事件の時効廃止を歓迎する論調なのだ。極めて不自然であり、また危険な兆候である。

昨夜付けの、産経新聞のネット版の記事
そもそも時効制度は、時間の経過で証拠が散逸して公正な裁判が困難になることや、遺族や被害者の処罰感情の希薄化などを根拠に設けられた

(※中略)

この日の法制審総会でも、委員のうち1人が反対に回り、「時効制度は現在も妥当。廃止や延長で冤罪(えんざい)の危険も高まる」などと指摘

(※中略)

裁判での立証が困難になることや、捜査にかけるヒト・カネ両面での“コスト”の問題、また、時効が成立していない事件にもさかのぼって適用されることに、遡及(そきゅう)処罰を禁じた憲法39条との兼ね合いで疑義を唱える声もある。
と、この答申の問題点も冷静に表記している。公平な記事である。

しかし、

●証拠散逸・証拠劣化による、冤罪発生の危惧の増大
●ヒト・カネ両面での “コスト” の問題
●遡及(そきゅう)処罰を禁じた憲法39条との兼ね合い

という、この答申に付随する三つの問題点にちゃんと言及している記事はこの産経くらいで、他に、多少なりとも時効廃止・延長の問題点を指摘しているのは毎日新聞の社説ほど、というのは如何なものか。小泉・郵政米営化旋風の悪夢を思い出させるほど、マスコミの報道姿勢の偏りを感じる。


いかに科学記述が進歩しようとも、月日が経つにつれて証拠が散逸し、また手に入れた証拠が劣化していく (無論、人の記憶などは、細かい部分からすぐに曖昧になる) のは防ぎようがない。時間が経つに比例して、公正な裁判は困難となっていくのである。

しかし、殺人事件に時効が無くなれば 『事件はさっさと片付けなければならない』 というプレッシャーが、警察・検察側に働く。後から後から、殺人事件は起こる。未解決事件の数がうず高く積みあがっていく様には、外部から批判の声も上がるだろうし、第一、警察・検察という組織の自負、組織のプライドが、それを許さないであろう。

そして、証拠の散逸・劣化は、警察・検察のような強固な組織を持たない、弁護側にこそむしろ脅威となる。

なぜなら、組織力によるやっつけ裁判を起こされたら、日本の有罪率の異常な高さと、裁判員制度という冤罪量産システムとを鑑みるに “ 疑わしきはとにかく有罪 ” で片付けられる公算が極めて高いからである。冤罪を主張しようにも、証拠が散逸・劣化しており、一介の弁護士には手も足も出ず、加えて弁護費用もかさんで、被告側はなんともしようも無くなる、というわけだ。

冤罪量産システムである裁判員制度についてはこちらのエントリーに書いたのでここでは言及しないが、“むかつくから死刑” といった現状などを見るに、私の懸念が着々と現実になってきているようだ。

また 『 冤罪を起こさない 』 という方向に、警察・検察のプライドが発揮されたらどうなるか。ヒト・カネ両面での “コスト” の爆発的な増大である。

慎重な捜査、増え続ける未解決事件に対応するための人員の増大、莫大な証拠を保存するためのスペースの確保(新たな建物の建設、またはレンタル)、そして証拠を劣化させないための温度・湿度の管理と、ヒト・カネ両面での “コスト” が膨れ上がる。もちろん、この財政難のさなか、新たに必要となったコストを全額は税金では負担し切れないので、新規事件への捜査にも、悪影響が及ぶであろう。もしくは、治安維持費と引き換えに、社会保障費がずたずたになるかである。

犯罪被害者の怨恨はどうやっても消えないが、その鬱憤晴らしのためとは言え、社会全体で、これだけの不利益を新たに引き受けることになるのだ。それでも、“むかつくから死刑” の大衆は、殺人事件の時効廃止を求めるのだろうか。

そして、殺人事件の時効廃止に伴う不利益が、法律の成立前に、しっかりと社会全体に伝わるのか。郵政米営化時と同様、ほとんど手遅れになってからボロボロ出てくるのか。


いざ、この答申が法案となって、来月、国会へあがってきてからのやり取りが注目である。
| ニュース全般 | 11:40 | Permalink | トラックバック:0コメント:0



言論統制メモ 〔 思想弾圧と思わしき事件一覧 〕
以下は2005年12月に書いた文章だが、一年たった今、思想弾圧と思わしき事件は “ 日常のひとコマ ” と化したかのようだ。
来年一月の<共謀罪>国会を前にして、言論の萎縮を狙ったと思われる事件が頻発している。西村議員の件については、拙作「GK法案で弁護士も警察の手先!? 広島・女児殺害のカルロス容疑者ように、一度逮捕されたら、もう誰も助けてくれない。」で触れてはみたのの、件数が多く、他の事件については覚えていられないので、備忘録のつもりで、このエントリーを記しておきたい。
しかし、絶望感と倦怠に負けず、今後も、不審な事件については、可能な限り順次、記録していきたいと思う。


〔※最終更新日 2006/12/05


● 住基ネットに違憲判断を下した竹中省吾裁判官、わずか三日後に “ 自殺 ”

※参考リンク


● 「立川ビラ事件」「木津博允上人事件」他 “プチ逮捕

※参考リンク


● 創価学会を批判していた『 博士の独り言 』 第三者による強制的なリモート侵入による削除

※参考リンク


● 植草一秀氏 “ 目撃していた乗客2人 ” から三度目の逮捕

※参考リンク

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|  └ 国策捜査?事件一覧 | 12:26 | Permalink | トラックバック:8コメント:15



【秋田小1殺害】 コップ一杯の水で溺死した畠山彩香
畠山鈴香容疑者には 「 彩香ちゃんはコップ一杯の水で水死 」 「 お母さんだって彩香ちゃんの行動を全部分かっているわけではないでしょ 」 「 事件よりも事故の方がお母さんとして気持ちが楽でしょ 」 などと説明し、「 水量の少ない川で流されたのに、遺体に傷がない 」 などの不審点を 「 遺体内の水から川にいるプランクトンが検出されたことなど 」 で押し切っていた秋田県警。日刊ゲンダイ
県警は彩香ちゃんの事件を事故死としていたが、地元では「秋田県警の大失態」という怒りの声が上がっている。
という記述ももろともせず、わざわざ梅雨時で川の水が増えているこの時期人形を使って実況見分を行うなどして、当初の見解を押し通すかに思えたが、一転、彩香ちゃんの不審死にも、畠山鈴香容疑者が絡むことになったようだ。以下、Yahoo!ニュースより当該記事を引用。
<秋田男児殺害>「娘、川見せる際に欄干から転落」と供述

 秋田県藤里町立藤里小1年、米山豪憲君(7)殺害事件で、殺人容疑で再逮捕された無職、畠山鈴香容疑者(33)が県警能代署捜査本部の調べに対し、4月に水死した長女彩香ちゃん(9)=同小4年=は「一緒に川を見に行った際、橋の欄干から誤って足を滑らせて落ちた」「気が動転して助けは求めなかった」などと供述していることが分かった。捜査本部は彩香ちゃんの失跡当日、畠山容疑者に似た女性と子供が同じ橋の上にいたという目撃情報も把握しており、当時の状況や新たな供述と豪憲君殺害の動機との関連について慎重に調べている。
 これまでの調べに対し、畠山容疑者は「彩香は4月9日午後4時ごろ、『人形を見せに行ってくる』と言って自宅を出たまま戻らなかった」と供述していた。
 新たな供述によると、同日夕、自宅で彩香ちゃんと2人でサクラマスの描かれた漫画を読んでいた。彩香ちゃんが「見に行きたい」と言ったため、「一緒に見に行こう」と軽乗用車に乗り、自宅から約3キロ離れた藤琴川の大沢橋まで行った。彩香ちゃんは畠山容疑者に支えられ欄干に上り川を見ていたが足を滑らせて転落したという。畠山容疑者は同日午後8時ごろ同署に捜索願を出した。
 彩香ちゃんの遺体は翌10日午後1時半ごろ、同橋から約4キロ下流の浅瀬で見つかった。死因は水死だった。捜査本部の調べで、4月9日夕、同橋に畠山容疑者のものとみられる軽乗用車が止まっていたのを複数の人が目撃。女性が橋の上で子供を抱き上げている姿を見た人もいたという。
 捜査本部は当初、彩香ちゃんが自宅近くの河原で誤って足を滑らせた事故死との見方を強めていた。しかし、(1)当時、転落現場付近の水量が少なく、遺体が1日で7キロ流れるのは困難(2)彩香ちゃんの頭に軽度の骨折の跡がある――などから、事件に巻き込まれた可能性もあるとみて豪憲君殺害事件と並行して捜査を継続。今月10日、彩香ちゃんに見立てた人形を同橋付近から流し検証した。欄干から川面までは約5メートルで、遺体の傷と矛盾しないか調べている。
 畠山容疑者は逮捕前、毎日新聞の取材に「彩香は水を怖がっていたので、川には近付くはずがない。何らかの他人の力が加わっているはず」と話していた。同署の捜査に不満を持ち、彩香ちゃんの死の真相を知りたいとビラを作って周辺の飲食店などに配ってもいた。
 畠山容疑者は豪憲君殺害の動機を「子供をさらってどこかへ置いてきたら、(彩香ちゃんの水死について)警察が動いてくれるのではないかと思っていた」と供述している。
 捜査本部は、なぜ転落したことを知らせずに捜索願を出したり、再捜査を望んだりしたかなど、畠山容疑者の心理状況についても追及している。
 捜査本部は6月、豪憲君殺害事件で死体遺棄容疑で畠山容疑者を逮捕。起訴後、殺人容疑で再逮捕している。
(毎日新聞) - 7月14日3時6分更新
仮にこの “ 自白 ” が真実であり、畠山鈴香容疑者が実際に 「 転落したことを知らせずに捜索願を出したり、再捜査を望んだりした 」 のであれば、彼女の心的風景は、常人にはちょっと理解できない種類の物である。全くもって、今回の供述の内容は奇々怪々であるが、マスコミが例によって “ 容疑者の身勝手な主張 ” “ 二面性 ” といった決まり文句で単純化してくれるので、秋田県警としては一安心だろう。

別に 2ch にあった冤罪説を信じているわけでもないし、畠山容疑者は無罪だと主張する気もないが、どうしてこう、都合のいい “ 自白 ” が、テポドン花火その他で世間の関心が薄れかかっているこの時期に、都合よく出てくるのだろう。このエントリーにも書いたが、どうもこの事件は、心に引っかかる。


獄中生活15年の元受刑者が明かす実録!刑務所のヒミツ「 容疑者が自分で言ったんから本当だろ。自分に不利になるのに、やってないことをわざわざ自白するはずないじゃん 」 と無邪気に考えられる方には、以下に引用する 「 獄中生活15年の元受刑者が明かす 実録!刑務所のヒミツ (安土茂 著、二見書房)」 の一節をお読みいただきたい。
 では、留置場で一番つらいことは何なのか。
 それは二十四時間いつでも容疑者の取り調べができるということ。時間制限のない取り調べは、体力的にも精神的にも容疑者を追い込んでしまうのだ。
 私の場合も、取り調べは早朝から午前二時まで連夜にわたってつづけられた。刑事の質問にまともに答えようにも、睡眠不足で頭はぼんやりとしてきて、しだいに何をしゃべっているのか自分でもわからなくなってくる。あれは一種の拷問だった。
 ちなみに拘置所ならば、取り調べができるのは、朝九時から午後四時までと決められている。そのため、やってもいない罪を認め、拘置所に移してもらって睡眠時間を少しでも確保しようとする者も出てくる。ここに冤罪が生じる原因のひとつがある。
 時間の問題だけではない。留置場での取り調べは実に過酷を極めるのだ。
 長時間にわたる取り調べで睡魔に襲われれば、まずサーチライトのような証明を顔に照らされる。まぶしくて顔をそむけようとすると、刑事から罵声を浴びせられ、ドンと机を叩いて驚かされる。それでもウトウトしてしまうと、今度は椅子の脚を別の刑事が思いきり蹴飛ばす。
 取調室で容疑者が坐る椅子は、わずかにおしりをのせられるだけのひょろ高い丸椅子。これを急に蹴飛ばされると、手をつく暇もなく体全体で床に叩きつけられてしまう。
 刑事はさらに追い討ちをかける。倒れてうめいている私に向かって、
「こっちが眠いのを我慢しておまえのために調べとるんだ。それなのに居眠りをして椅子から転げ落ちるとは、ふざけるのもたいがいにせい!」
 と、まるで自分で勝手に落ちたかのように怒鳴りつける。こんなことがつづくと、どんな屈強な男でも精神がまいってしまうだろう。
 それでも容疑者が罪を認めなければ、つぎは食事やタバコをエサに自白を引き出そうとする。
 前述したとお留置場ではタバコは吸えないし、官弁は粗末なもの。差し入れ屋でおいしいものを買えるといっても、それはお金を持っている人にかぎられる。刑事はその弱みにつけこみ、食事やタバコをちらつかせて調書へのサインを迫ってくる。
 このアメとムチを繰り返されると、容疑者の心の中に「もうどうでもいい、早く楽になりたい」という気持ちが芽生えてくるのも当然だろう。調書に書かれている内容が事実であれば、たしかに早く罪を認めて楽になったほうがいい。
 しかし問題は、調書の内容が事実と食い違っているときだ。やってもいないことをやったことにされる。また、やっていても方法や日時・状況などが違う。取り調べでは、そういった捏造が頻繁に行われているのだ。
 厳しい取り調べで自暴自棄になるのもわかるが、うっかりサインをすると、あとで自分に跳ね返ってくる。裁判で不利になるのは自分なのだ。

( p.23 - 26 より抜粋 )
佐藤優 著 「 国家の罠 (新潮社)」 の p.223 には、佐藤 “ 容疑者 ” が明かりが消された部屋で怒鳴り上げられるシーンが描かれているが、上記の記述に比べればまことに紳士的である。さすがは国策捜査、と言ったところだろうか。

また、いわゆる 「 酒鬼薔薇聖斗 」 「 少年A 」 事件では、 A少年の 「 糸ノコギリ 」 という供述が、後に 「 金ノコギリ 」 ということになったそうだが、こういう変更というのはよくあることのようだ。

因みに畠山鈴香氏は、逮捕前に “ 任意 ” で16時間にもわたる取り調べを受けている

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【秋田小1殺害】意地でも畠山鈴香氏を吊るしたい翼賛マスコミ
秋田県藤里町の町立藤里小1年米山豪憲君(7)が殺害された事件に関するマスコミの報道は、何なのだろう。畠山鈴香 “ 容疑者 ” とは言いながら、完全に犯人扱いである。ちょっと長くなってしまうが、以下 「 観劇レビュー&旅行記と日記:“任意”で16時間の取調べで“自供”? 」 さんより引用。
(前略)

その中で、その母親が、執拗なマスコミ取材や警察の事情聴取に激昂して、いわばキレタ発言をしているところを、前後の事情は無視して、そこだけ『切り取って』放映し、みのもんた氏が『ひどい女だね!和歌山毒入りカレー事件とおんなじだ』と発言したことは印象的だ。

その前に、男子小学生の死亡を聞かされて、落胆し『ご両親の気持ちを察する』発言をしている映像を流すことで、この女性の“二面性”を描いて見せ、いかにも犯人らしかろうと視聴者に誤認を与える報道をしている。

そのうえ、『朝ズバッ』では、その激昂したシーンを繰り返し放映して視聴者を誘導している。
また、容疑者に関する否定的な情報を探し出しては報道し、スポーツ紙の報道を引用してまでネガティブキャンペーンを繰り返し、みのもんた氏は、「母親失格だよね」とまで言っている。
極めて一方的な報道である。

そして、容疑を固めるため「慎重に捜査を進めている」と、これもまた警察発表そのままの報道である。
16時間も続けた事情聴取と70人も投入した家宅捜索など『慎重』とは対極の荒っぽい捜査をしているにも関わらず「慎重に捜査を進めている」との言い分 の垂れ流しである。

(中略)

報道では「逮捕直前に、警察の質問にうなずくようになった」という警察発表を引用をしていたが、16時間の取調べにより精神的に追いつめられた結果か、眠さのあまりの『コックリ』ことかもしれない。
本当に、右を見ても左を見ても、このような報道ばかりである。国際的な潮流に反して代用監獄を温存させ、自白中心の捜査という “ 後進国ぶり ” を世界に見せ付け恥を晒している我が国日本だが ( ※参考「 プロメテウスの政治経済コラム:代用監獄法案成立―人権「後進国」日本の象徴 」 )、そんな現実は
政府および政府とアメリカの関係に差し障りになるようなことはなるべく触れないでおく
国会で重要な法案を審議しているときには、なにかセンセーショナルな事件報道が繰り返される。しかも、それは政府与党批判には繋がらないようなものである。それでいて、国民は政治に無関心だとか批判する

(※ 「 スピンばかりのテレビ報道|絵ロ具。 」 さんの本文とコメント欄より)
日本のマスコミはまず報道しない。まさに翼賛メディアである。

仮に無罪判決が確定しても、畠山鈴香氏の名誉はまず回復しないだろう。こういった、一般市民に対する断罪報道は現代における “ 魔女狩り ” であり、畠山氏が真犯人だったとしても、許されうる程度を超えている。社会・政治・時事に関する情報はネットで収集するパターンが基本になりつつあり、マスコミ各社はワイドショーばりの下世話なネタで視聴率・読者を稼ぐしか道は無い、という状況もあるが、それですら、<共謀罪>も国民皆保険制度破壊法たる<医療制度改革法案>も殆んど報道せずに、自ら招いた事だ。マスコミ各社は恥を知るべきである。


この 〔 早い段階で警察からマスコミに情報がリークされ、逮捕前の容疑者インタビューなどが豊富にある 〕 という構造は、昨年末の 【広島小1女児殺害事件】 ヤギ容疑者逮捕と全く同じである。再びの引用になるが、「 ★J憲法&少年A★ 」 さんは
警察の“許可”がなければこのようなインタビューは不可能
と言っている。重大事件の捜査というのは、慎重の上に慎重を期さなければならないものであり、捜査の邪魔になるマスコミを自ら呼び寄せる ( 取材の許可を出す ) のは、嘗ては異例の事とされていたが、警察・検察側は、逮捕前から “ 奴を吊るせ! ” という世論を沸騰させておかなければ、何か都合の悪い事でもあるのだろうか?



【※2006/06/10 気になるリンクを追加】




マスコミが “ 魔女狩り ” を行い、後に冤罪である事が発覚した例としては松本サリン事件が有名だが、1999年に起こった山口県光市の母子殺害事件でも、事実関係が捏造されて報道されていたようだ。以下 「 山口県光市母子殺害事件から垣間見えてくる、マスゴミで騒がれる事件の真相|どこへ行く、日本。 」 さんより抜粋して引用。
検察側(&メディア)が主張しているような殺し方ならできるはずの傷が殺害された母子にはなかったそうだ。
安田好弘という担当弁護士の話だから確かだろう。
検察がこの事件の事実関係を実際よりもかなり酷いものに仕立て上げた背景には、当時、少年法の戦後最大の「改正」(刑事処分可能年齢を16歳から14歳に引き下げるなどの厳罰化)や死刑制度を巡っていろいろと議論が巻き起こっていたということがあるとか。
安田好弘弁護士自身が先日、マスコミにバッシングされていたので、「 人権派弁護士=社会悪 」 というネット右翼ことプロ奴隷 ( もしくは安倍晋三氏? ) タイプの思考をする方には、上記の記事全体が胡散臭く思われるかも知れない ( と言うか、「いいげるブログ」みたいな胡散臭いサイトはそもそも見ないか(^^; ) が、『 被害者もなく監視カメラの映像も提出されず、一人の警官の証言のみで、一生ついてまわる破廉恥罪で有罪になり “ 手鏡教授 ” とマスコミで面白おかしく取り上げられ、社会的に抹殺された植草一秀元早稲田大学教授の件 』 の他、国策捜査と思わしき不自然な事件の多発を実感している僕としては 「 さもありなん 」 という感じがする。


ちなみに、現在日本では、2009年春からの 「 裁判員制度 」 導入のため、着々と準備が進んでいる。日本の裁判員制度の大きな特徴は 「 殺人、傷害致死などの重大事件のみが対象 」 という点である。重大事件であれば、この秋田小1殺害事件のように、翼賛マスコミがセンセーショナルな “ 魔女狩り ” を行い、専門的な訓練を受けていない “ 素人 ” である、一般の人の中から選ばれた裁判員が、報道と、その報道を真に受け暴走する世論の圧力から逃れてジャッジする事は極めて難しいだろう。

裁判員制度は、このまま行けば冤罪量産装置となるのは必至である。この、マスコミに殆んど報道されず何時の間にか決まった制度の導入も、やはり気が付けば衆議院を通過し、今国会で成立見通しの<探偵業法案>をはじめ、<共謀罪><サイバー刑法><人権擁護法><国民投票法><テロ対策基本法>といった、一連の治安立法や、ゲートキーパー(GK)規制 (※参考: 「 踊る新聞屋-。 弁護士に密告義務を課するということ 」 さん )のような言論統制の動きの一貫だ、ということが出来るだろう。


第一次大戦後のヨーロッパを恐怖に陥れ、自称 “ ドイツ第三帝國 ” を敗戦に導いたアドルフ・ヒットラーは、生前
ロボット人間たちは、与えられ、操られていることを意識できないようになる。自分たちの意識では、何もかも自分で選択して勝手に生きているのだと思う。
言っていたらしい。昨年9月の郵政 “ 自爆テロ ” 解散において 『 自分は “ 自分の意思 ” で、小泉自民党を “ 選択した ” 』 と本気で思っているB層民は、日本にどれだけいるだろう。我々はこのまま、マスメディアという “ 沈黙の兵器 ” に翻弄され、ヒトラーの言うとおり
管理工場の『家畜』のように
権力に飼育される存在に堕する他ないのだろうか。真に遺憾ながら、世の中の動きは目下のところ全て、いわゆる 『 シオン長老の議定書(ニセ) 』 に沿って進んでしまっている、と陰謀論っぽく纏めたところで、このエントリーを終わりにする。


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