まだ本日は後場が残っているが、前場終了時点で、完全にしてやられた気分だ。
今週火曜、週足MACDヒストグラムの傾きこそ弱いものの、日足MACDがデッドクロス、一目均衡表の転換線を下抜き、と下落サインが整い、わざわざ前日安値をブレイクするのを見届けた上で満を持して売り玉を投入。その夜、ドル無限印刷状態のアメリカ市場が、祝日明けお約束の理由無きバカ上げを演じたものの日本市場はそれについていけず、翌日は再度下落。そして昨日、日経平均は前場寄付きからさらに10650円を割り込むまで下落して、売りトレンドが完全に固まったかに見えたが、そこから怒涛の200円以上の爆戻しが発生。自己ルールに沿って粛々と損切り、11万円の損失を確定して、そして一夜明けたらこれだもの。
20万の利益だったのに11万強の赤字とは、差し引き30万円も損した計算だ。返せ俺の金!
まあ、「前日高値&安値更新」 をバカの一つ覚えのように玉建て、仕切りのサインとしている、極めて保守的で古臭い私の手法が今の相場に合っていない、と言えばそれまである。昨日の午前中の段階で、狩られるのを覚悟で建値と同値にストップを移動してさえいれば、少なくとも損失自体は防げた。前日高値を上抜いたと言っても単なる綾、誤差の範囲で、今回の場合、単純に、損失は私のミスだ。
しかしながら、こんなことが起こると 「 “ ただの紙切れ ” でしかない円やドルといったペーパーマネーで、電子化によって紙切れですらなくなった株を売買するという “ 究極の茶番劇 ” の前では、GSに代表される機関投資家のパワーの前に、私のような素人は屈するしかないのだろうか 」 という気分になってくる。
ゴールドやガソリン、プラチナやゴムといった “ 現物資産 ” の値動きが、よっぽど真っ当に見える。もっとも、2008年の原油バブルや、数年前まで妙に安く押さえ込まれていたゴールドを見れば分かるように、商品市場も、レバレッジを掛け捲った虚のマネーによって恐ろしく汚染されてはいるが。